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ご挨拶

『一病息災』

「痛みを知る」ということを身をもって体験したことがあります。己の管理不十分とは言え、一時は神様の間違いと恨みました。

今までベッドで寝ている患者さんを上から見て一方的に話していた自分が、主治医を見上げて話すようになって、初めてその心細さを知りました。

若いときには、だれも自分だけは病気をしないと思っているものです。医師にかかったことのないことを誇りにさえ思っているものです。だから突然襲ってくる病気に愕然として、そのギャップに戸惑ってしまうのです。「これから先どうしていこうか、自分はどうなるのか…?」いろいろ悩んで最後に気付くのです。神様が「最近、少し無理しているよ、これでは体がもたないですよ」と、注意信号を発してくれたんだということを・・。しばらく休んで、体をオーバーホールすれば、また新品同様になるのだと思えるはずです。検診を受けたときに、お医者さんからたばこやお酒をやめるように、減らすように言われた人は多いでしょう。

私もそうですが、自分が痛い目に遭わないと、なかなか実行できないものです。しかし、先に病気をした“先輩”は、その痛みを知っていますから、ときには素直に心を開いて聞くこともよいものです。一病息災…。歳を重ねる中で病気になったとき、その痛みと仲良く生きていく勇気を持ちたいものです。

院長 姫野洋一

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